✿ 思春期早発症と遅発思春期

                                                           

思春期早発症とは ①7才6か月未満で乳房発育 ②8才未満で陰毛発生 ③10才6か月未満で初経が始まる場合 とされています。

思春期早発症で一番心配なことは、その時点では周りの子供たちに比べて体格が良いのですが、

その後早めに身長の伸びが止まって、最終的には低身長になってしまうことです。

原因として多いのは脳から下垂体、卵巣を刺激するホルモンの分泌が早期に起こってしまう特発性中枢性思春期早発症ですが、中には卵巣腫瘍や副腎腫瘍、脳内の腫瘍が原因となっている場合もあります。

原疾患がある場合はその治療を急ぐ必要があります。特発性中枢性思春期早発症の場合は早めにお薬を使って目的の身長になるまで月経を止める治療をお勧めしています。

 

遅発思春期とは ①乳房発育が11才まで ②陰毛発育が13才まで ③初経が14才まで に見られない場合と考えられています。

また15才以上になって初経があった場合を遅発月経、18才になっても初経がない場合を原発性無月経とされています。

ホルモン検査等で原因を調べることとエストロゲン不足による骨粗しょう症の予防を考慮する必要があります。