✿ 避妊法について

        

避妊法の種類には,

①伝統的方法として受精を妨げるバリア法があります。コンドーム, 女性用コンドーム,ペッサリー,殺精子剤,周期法(荻野式)などが挙げられます。

②近代的方法として ピル(OC),子宮内避妊器具(リング、IUD)があります。

伝統的方法は失敗率がある程度あること、女性の意思だけで行えない等の欠点があります。

近代的方法は適応を守りしっかりと使用すればほぼ100%に近い避妊効果が得られます。しかも女性の意思で選択することのできる方法です。

従って医療機関でお勧めする避妊法はピルと子宮内避妊器具(リング)の2種類です。

 ピル(OC)の詳しい説明はこちらをご覧ください。

ここでは子宮内避妊器具(リング、IUD)についてご説明いたします。

子宮内避妊器具は1回挿入すると、自然に抜けていないことを確認するために挿入した直後の月経後に診察をしますが、その後は年1回程度の定期健診の時に位置を確認するだけで良いため、頻回に受診する必要がありません。 ほぼ5年ごとに入れ替えますが、妊娠を希望される場合はIUDを抜くと通常の妊娠が可能です。

 短所は入れ替え時に若干の痛みや出血があること、挿入後3か月くらい月経量が増えること、未産婦や子宮筋腫などの子宮の形に異常がある場合使えないことがある点です。

子宮内避妊器具(リング、IUD)を数十年入れたままで放置している方がたまにいらっしゃいますが、抜きにくくなったり感染症の原因になることが稀にあるため注意が必要です。